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2019年11月01日ゼミ

鄭ゼミナールが上海にて海外研修を行いました

2019年9月4日から8日の5日間、国際的な視野と見識を高める為に、商学部鄭ゼミナールがアジアのグローバル都市である上海にてPBL型(プロジェクト・ベース・プロジェクト)の海外研修を行いました。

活動概要

今回の海外研修は、①企業訪問②海外インターンの調査発表③消費空間におけるフィールドリサーチ、によって構成されました。三井住友海上火災保険(中国)、三井物産(上海)、盛趣ゲームなど、中国に進出する日系企業及び現地のグローバル企業を見学し、企業による講義を受けながら、グローバルビジネスの現場と最新の動向について学びました。さらに、企業の役員や人事の担当者との対談、企業のアセスメントテストを通して、グローバルビジネスが求める人材について学びました。9月6日には、インターンのタスクとして、現地の企業から依頼された「ビールの消費から見る若い世代のトレンド」についての調査報告を行いました。このインターン調査は、復旦大学応用人類学センター、Rhizomeのコンサルタントから指導を受けながら、7週間の研究調査を重ねた上で行ったものです。英語と中国語による報告は、現地の企業関係者とコンサルタントに評価され、様々なフィードバックを貰いました。インターンの参加者にとって、国際ビジネスに関わるリアル感に包まれる貴重な体験となりました。
今回の研修の新しい試みは、上海師範大学の現地学生との協働チームによるフィールドリサーチでした。到着直後の9月4日午後から7日の午前中まで、拓大生と上海師範大生をミックスして作られた4つの調査チームが新しい消費空間のフィールド調査を行いました。参与観察とヒアリングを中心とする調査を通して、各チームが他者視点から生まれるビジネスチャンスについて検討し、最終日の7日の午後に、英語によるビジネス提案の発表を行いました。プロジェクトを達成するために、参加者がタスクベースの異文化コミュニケーションや、英語を活かす対話・会議の作業など、グローバルビジネスにおける様々な実践を高密度で行いました。わずか4日間でしたが、緊張感、楽しさと学びが交える刺激あふれる体験となりました。

活動日程

日付活動
午前午後
9月4日上海到着
ホテルチェックイン
課題別に調査活動
9月5日日系企業訪問
9:00-10:30
三井住友海上火災保険
12:00-13:30
三井物産
中国系企業訪問
14:30-16:00
盛趣ゲームズ
9月6日チーム別による調査
9月7日チーム別による打ち合わせと発表準備上海師範大学
ワークショップ
9月8日浦東国際空港 日本航空事務所・グランドオフィス見学
空路で日本帰国、現地解散

 

参加学生の感想

三井住友海上火災保険(中国)

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伊藤社長より講義を受けている風景

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伊藤社長から始め、3名の副社長と一緒に記念写真。(伊藤社長は2019年度、唯一の日本人経営者として上海市に表彰された)

政経学部3年 横江千里

上海滞在2日目の最初の日系企業訪問では、三井住友海上火災保険の中国支社を訪れました。同社は中国国内外資系保険企業第1位の売り上げとシェア率を持ちます。上海中心部のオフィス街の上海ワールドフィナンシャルセンターの34階にあるオフィスからの眺めは上海を一望でき絶景でした。会長兼社長の伊藤さんは、三井住友海上火災保険のお話だけではなく、世界各国のGDPの成長率比較から中国の経済成長速度、同じアジア圏でも政治体制や国有企業数の違い、日本との異文化についてお話ししてくださいました。今後の日本について、海外の影響を受けやすい日本経済は常に国際に視野を持つことを重要視することの大切さについて聞きました。

商学部3年 小山実優

グローバル人材に大切なこととして、①文化や歴史の理解②人の考えや人格を尊重③情報や協力を得られる関係を構築する④人々に貢献する、ことを教えてくださいました。伊藤社長のお話は、グローバル企業においてだけでなく、日本国内で働くにおいても人として大切なことを教えてくださいました。伊藤社長の話をお聞きし、一番印象に残ったのは、日本と中国の文化のベースは近いものであるのに、お互いの考え方はまるっきり違うということです。私たちも学生チャレンジ企画で日本と中国の文化の違いを発信する活動を行なっていますが、上海に日本の支社を設けている伊藤社長からのお話は、より確実的に違いを感じられました。実際に使用されている適性審査のようなテストもやらせて頂き、本番同様の緊張感をもって出来ました。

三井物産(上海)

商学部3年 補伽直紀

日系企業訪問2つ目の会社は、66カ国133の拠点を持つ総合商社として有名な三井物産でした。今回の研修において一番楽しみにしていた会社です。上位大学生就職人気企業ランキングで商社は常にトップ5を独占しています。このことから、総合商社は人気が高く日本で見学するのさえものすごい倍率であり、さらに商社の海外拠点を見学できる機会など滅多にないことです。そのため三井物産を見学するということは、今回の研修の一番の目的でした。上海という重要なマーケットにおいて、どのような活動をしているか、また社長である総経理がどのような理念を持っているか知ることができて、想像以上にすごく価値のある時間を過ごすことができました。

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三井物産(上海)の西村社長の講義を受け、社内見学をする学生たち

商学部3年 黄笛

三井物産では西村社長を筆頭に、繊維部の河合さん、化学部の杉下さん、法務部の海野さん、
事務部の滝下さん方々から貴重な経験を頂きました。特に印象に残ったのは、「グローバルビジネスに関わる人材として大学生のやるべきことは?」という質問に対する西村社長の回答でした。それは、「情報リテラシー」の話しでした。現代に生きる若い世代である私達は、昔と比べものにならない程の情報量を瞬時にネットや新聞を通じて入手することができます。しかし、主観的な内容や一定の政治目的による偏った情報が多いことも事実です。我々はこうした情報の海の中、どのように自分にとって有意義な情報を抽出し、正しい情報を受け取ることができるのでしょうか。それには、正確な価値観をつくり、メディアに対してリテラシーを持ち、その上で、経験することを避けないで自身の目で確かめることが最も有効な手段だそうです。国際社会で活動する私達は、異国の文化、歴史、政治体制の正しい理解を重ねた上で、異文化の相手の考えや人格を尊重し、情報の共有や協力関係を構築すべきです。また、このような協力関係を築くことは、国際マーケットにおいてスムーズに活動を展開するベースにもなると考えました。

盛趣ゲーム

商学部3年 羽根田 英

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盛趣ゲームズでの見学
3社目は、ゲーム業界トップクラスの盛趣ゲームに訪問しました。盛趣ゲームでは、設立が1999年ということに大変驚きました。20年も経たないうちに成功した理由は、今までになかった形のゲームを開発したことにあるとおっしゃっていました。盛趣ゲームの特徴は、従来のゲームのようにゲーム機やソフトを利用する必要がなく、スマートフォン一台で遊ぶことができることです。それが顧客にヒットし、現在の盛趣ゲームとなりました。遊び心溢れるデザインのオフィスでは、沢山の受賞歴や最先端の技術を見せて頂き、その凄さを肌で感じることができました。

Rhizomeにてインターンの研究発表

商学部3年 宮田美紅

希望制インターンで7人の研究チームを作り「ビールの消費から見る若い世代のトレンド」について、7週間の研究調査をしました。この研究では、復旦大学応用人類学センターのコンサルタントからアドバイスを貰いながら研究を進め、6日に発表を行いました。
私がこのインターンに参加した理由は、今までこのゼミに所属して更に自分を成長させたいと思っており、その中でこのインターンが自分の成長のための一助となればと思ったからです。私はまず、ビールを女性に飲んでもらうために日本の企業がどのように広告を工夫しているかを調査しました。しかし、調べた調査の深掘りの仕方がわからず、何回も先輩に聞いては課題を求める始末でした。自分の調査が会社側に求められていることなのか悩むときもありました。しかし、グループ作業をする中で、自分の思ったことを言うことでアドバイスを頂いたり、考え方を改めたり自分とは違う見方を取り入れたりすることはとても有意義で勉強になったと感じました。Rhizomeの会社は若い方が多く、とても勢いのある会社だと感じました。会社説明会の中で聞いた“人と人とをつなぐ”というコンセプトのシンボルや、働く人のためにデザインされたオフィスなど興味深いことばかりでした。就職活動も控える中でもっと成長しなければならないと気を引き締められるインターンでした。

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Rhizomeにて発表及び見学

商学部3年 庭山健京

今回私たちは、日本でのビール習慣や文化、世代ごとに飲むビールの種類の違いや、現在若者の間で流行っているエンターテインメント、中国のビール販売の変化やドラマを通してビールの役割の変化についてタスクをもらい、調査をしました。約2か月間という、学生の私たちには短い期間の中で分担し、各自で調査を行ってきたのですが、最初は調べる内容のキーワードに戸惑ったり、欲しい数値が見つからなかったり苦労をしました。しかし、先輩やRhizomeのコンサルタント、Danyiさんにアドバイスや相談をした結果、段々意図が見えていき理想の結果を見つけ出すことができました。
私たちはプレゼンをするとき、Rhizomeの方々に私たちの調査を正確に伝えたいと思い、英語プラス中国語で発表を行いました。しかし、パワーポイントも原稿も仕上げるのに時間がかかり、翻訳や練習をする時間を充分に用意することができなく、要点を押さえて簡潔に発表をすることができませんでした。ですが、鄭先生が補足説明などをしてくれたおかげで、要点を確実に伝えることができました。調査の中でRhizomeの方々が興味・関心を持ってくださったものは、クラフトビールの販売やジェネレーショングループの特徴や背景でした。また、日本で深夜営業をしているエンターテインメントにも関心を持ってくださいました。今回の研修を通して、上海ではスマホ決済がとても進んでいて、夜中にデリバリーサービスを頼むことも可能でしたが、現地での可能性について、色々と考えさせられました。

上海師範大学とのPBL活動及び発表会

商学部3年 松川拓己

私は、今回の上海研修で初めて海外の学生と交流をするという機会がありました。上海師範大学の学生の第一印象はとても頭がいいのだなと感じました。英語も流暢に話すことが出来、母国語の中国語はもちろんのこと、日本語も多少話すことが出来て驚きました。また、中国の歴史にも詳しく、グループ活動を共にした時には、上海の街を歩きながら「ここの場所は昔ヨーロッパ人が多く住んでいたからヨーロッパ風の建物が多い。」など、駅に貼ってあった中国のこれまでの歴史を見ながら詳しく説明してくれました。もし私が逆の立場だったら日本の歴史や文化を流暢に英語で説明はできないなと思い、自分自身との差を感じました。
私たちのグループは、「convenience」をテーマにしながら、上海での「駅の使い方」、「レンタルシリーズ」、「テイクアウトの新しい形」の3つを説明しました。上海を歩きながら見つけた新しいビジネスのほとんどが日本にあまりなく新鮮だったのでそこまで難しくありませんでしたが、私たちの考えを相手に伝えるという行為に難しさを感じました。英語をうまく話せず聞き取ることも得意ではないため、今後の自分への課題が見つかった発表会でもありました。ゲスト講師の方にも、「声が小さく相手とのアイコンタクトもしていなかったのでとても自信のないように見える」と指摘され、このような場面の発表の仕方も教わったので、これからのゼミナール活動や就職活動に活かしていきたいです。今回の上海師範大学生との交流は、私にとってとてもためになることばかりでした。今後の課題も見つかったのでそれを頭に入れて活動していきたいと思います。

商学部4年 黒澤稜

私のチームは空間消費をテーマに、調査を進めました。日本も「コト消費」に移る中で、上海のK11の様なデパートが消費者ウケするのではないかと考えたからです。しかし、講評には基礎の部分までしかなく、そこから先の発展まで考えるべきだとありました。実際に調べてみれば、類似したデパートは既に日本に存在しており、私はその部分のソース収集が足りていなかったのです。そして発表者の人数を絞るべきだと終わった後に気付きました。観衆をプレゼンテーションへ集中させる為に必要なことなのに、すっかり忘れていたのです。またフィードバックとして、「what」、「why」、「how」を教えて頂きました。what・whyであれば、まず入り口が広すぎること。そして価値判断のフレームワークを持ち、常に客観的視点で考えること。howは客層・目的等をインタビューやエスノグラフィーを用いて具体化すること。これらは昨年の活動で言われ続けてきたことなので、実践できなかったことを悔いています。

商学部3年 高橋昂平

今回のプロジェクトを一緒にやった上海師範大学の学生たちとは、一つの課題を共にやり遂げた事の喜びを共有しました。また、次のステップを求めてこの経験を今後の勉学の励みにしていきたいです。今後の私の人生において大きなターニングポイントになったに違いないでしょう。国籍や話す言葉が異なる相手に対して、自分の好きな話を共有出来たことに対する満足感や喜びはとても大きく、この研修期間の中ではとくに自分の言いたいことや相手の伝えたい事を理解できたと思います。これらの事をこれからの学生生活や社会人になってからも忘れず、相手に物事を伝えたい、聞き取りたいという気持ちを強く持ち、根強くコミュニケーションを取ることを大切にしたいと思いました。

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上海師範大学との発表会の様子及びチーム別による調査と交流活動

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東国際空港 日本航空・グランドオフィス見学

商学部 3年   田口裕介

日本航空の会社説明と業界説明をお話して頂いきました。今後航空業界は、まだまだ伸びる業界だということを知りました。また、一つの飛行機が飛んでから降りるまで、さまざまなグループ会社や人々が関わっている事を改めて知ることが出来ました。次に実際にオフィスを見学させていただきました。上海支店の主な業務は、天候などを把握し上海便の管理や調節を行なっており、本社と連携しながら様々な業務を行なっています。当日は天候が悪かったために、現場はかなり慌ただしい雰囲気でした。しかし、社員の方々は様々な人と連携しながら仕事を行なっており、チームで働いているという印象を強く受けました。もう一つ驚いたのは、中国出身の外国人のCAが多く見受けられたことです。日本航空では、中国から日本へ向かう便の約半数の乗客は、中国人や外国人客だそうです。そのため、その国の文化や特性に慣れている現地出身の外国人を採用しているのだろうと思いました。それに加えて、外国人からも日本航空のサービスの質を認められている証拠なのだろうと思いました。

商学部3年 飯田柾志

この上海研修で一番楽しみにしていたのが日本航空の社員さんのお話を伺うことです。私は就職先を航空業界へと志望しており、少しでも就職関連の事を聞きたかったからです。まず、日本航空の“全社員が安心して働ける環境を作ろう”という企業理念に驚きました。航空会社といえばサービス業なので、お客様を第一優先にすることが理念かと思いましたが、会社の社員を優先して考える理念になんと良い会社だと思いました。その背景を聞くと、日本航空は経営破綻により会社の方針やお金に関して、全ての情報を見えるようにすることで企業改革を行ったそうです。生まれ変わったJALに就職したいと改めて思いました。

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浦東国際空港 日本航空グランドオフィスにて見学

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