交通論Bの授業でフリーライターの橋本愛喜さんにご講演いただきました

去る2022年11月10日、交通論Bの授業において、フリーライターの橋本愛喜さんにトラックドライバーをめぐる現状と課題についてご講演いただきました。橋本さんはトラックドライバーの経験を持ち、2020年発売された『トラックドライバーにも言わせて』（新潮新書）は大きな話題を呼びました。現在も運輸業界や人権に関する取材をもとに、多くの記事を発表しています。今回は陸運業の授業の一環として、お越しいただきました。橋本さんの講演は昨年に続いて二度目になります。
国内物流をめぐる2024年問題は注目されるようになっており、交通論の授業でも背景を説明しています。しかし、道路輸送をめぐる課題はドライバー不足だけではなく、インフラの問題や社会構造、契約の在り方とも関連しており問題の根深さについて言及したうえで、熱く、優しく学生に問いかける姿が印象的でした。そのほか、数字の読み方についても慎重に話をされておられ、その点も学生たちには印象的であったようです。
橋本さんの話を通じて、現在のトラックドライバーに関する現状と問題の理解が深まったと考えています。多くの学生のリアクションコメントが、事前に授業をした時のものより深くなっておりました。また、「交通論の授業の中で橋本さんの講演を通じてトラック業界について深く知ることができた」「トラックドライバーやフリーライターのみならず、様々な経験をされていてもっともっとお話を聞きたかった。授業以上の深い内容のお話がとても勉強になった」などのコメントが得られました。その他にも質問や終了後に学生がやってきて橋本さんとの間で個別対話もなされ、充実した内容の講演会となりました。