商学部NEWS
李ゼミと福岡大学の飛田ゼミが合同ゼミナールを実施
2022.03.14(月)
NEWS

李ゼミでは、SDGsが取り上げている課題の中から、グローバル社会に存在する問題について深く理解することをテーマとしています。李ゼミからは、「ベトナムの教育問題」「ニジェールの貧困問題」「ワークライフバランス」「食品ロスの問題」などについて、ベトナム現地の中学校教師や、ニジェールで社会調査活動を行っている研究者、農家などにインタビューなどを実施し、そこから得られた知見が報告されました。
一方、福岡大学の飛田ゼミでは、地域社会に密着して、実践的な活動を通じて地域課題を共有し、その解決に向けたプロジェクトの報告でした。飛田ゼミからは、地域の商店街や中高校、中小企業とコラボレーションを通じて、「高齢化が進む町の活性化」「女子中高生の生理痛」「SNSを通じた中小企業のマーケティング」などのテーマについて報告が行われました。
プロジェクトの報告後は、Zoomのブレークアウトルーム機能を利用して、両ゼミからお互いのゼミ活動に対する感想などについて話し合う交流会も行いました。参加した学生たちからは、以下のように、合同ゼミによる学校、地域を超えた交流を通じて、視点が広がり学びか深くなったとの感想をいただきました。
参加者の感想
- 福大のゼミでは、自分たちでプロジェクトを立ち上げ、運営し成果を上げる等、非常にアクティブに活動しており、それによって発表の深奥さや説得力も強い内容だったので勉強になったと感じます。また自身の視野を広げられ、今後に活かせるようなとても為になる合同ゼミであったと感じます。ありがとうございました。(李ゼミ・3年生)
- 福大はどちらかというとミクロな研究、拓殖大はマクロな研究であるなと感じるとともに、お互いがそれぞれの課題を抱えているなと感じた。福大生は実践的な取り組みのため、直面した問題を解決することに必死になり、マクロな視点で物事を見られていないと感じた。対して拓殖大は国際的な大きな問題に取り組んでいるため、現場の視点のようなミクロな視点での物事の捉え方が弱いのかなと感じた。合同ゼミを通じて、お互いの大学が状況によってミクロ、マクロな視点で物事を捉え解決すべきだなと感じた。また、初対面の共通認識のない人に物事を説明する難しさも改めて味わった。(飛田ゼミ・3年生)
- 今回、福岡大学のゼミの皆さんの発表を聞き、拓殖大学とは違った企業とコラボレーションするなどの実際に体験したからこその視点からの考えはとても勉強になりました。また交流セッションの際に聞けた拓殖大学の「広い視野で物事を考えている」という客観的な印象や積極的に質問していく姿勢など、今後ゼミで活動に参加していく上での必要なことを学ばせていただいた良い経験となりました。(李ゼミ・2年生)
- 今回の合同ゼミで、拓殖大学のゼミ生さんの発表を聞いて、まず、グローバルな問題を取り上げてある方が多いことに驚きました。ゼミ内に留学生の方が多いことも理由であると思いますが、自分が知らなかったベトナムの教育の現状や、ニジェールでの爪切り屋の需要があるということを知ることができて面白かったです。グローバルでマクロな問題と地域のミクロな問題という、取り上げる問題の違いはありますが、なぜそれが問題だと思ったのか、本当にそれを解決する必要があるのかという疑問は、3年次に地域課題を解決するプロジェクトをこれから行っていくうえで忘れてはいけないものだと感じました。今回私が発表する機会はありませんでしたが、初めて発表を聞く人にどう説明すると理解しやすいのかなど、学びが多くありました。本日は本当にありがとうございました。(飛田ゼミ・2年生)
- それぞれの発表内容を聞いて、興味を持てた内容もあったけれど、何よりも学べたのは物事を考える上で自分の視点で考えるのではなく、色々な状況の人それぞれの視点から物事を考える事が大切だということでした。研究だけでなく普段の生活でも必要な事だと思うので意識して行動しなければと思いました。(李ゼミ・2年生)