FACULTY OF COMMERCE
商学部NEWS

新任教員の紹介:三科 仁伸 先生

2021.05.06(木)
NEWS  
自己紹介

現代企業論や経営史といった、企業の現状や管理機構の史的発展について講義する科目を、本学商学部で主に担当しております、三科仁伸です。大学院を出るまで東京で過ごし、その後の3年間を山口県の公立大学に勤め、また東京に戻ってきました。
昭和の最後に生まれ(といっても、昭和を生きたのは3日間だけです)、そして、あまりよく分からない内に20世紀の終わりを迎え、あっという間に平成という時代が過ぎ、気付いたらもう令和の世の中になっていました。そして、今回、縁あって拓殖大学にお世話になることになりました。
資料館や博物館だけでなく、工場など、“○○見学”と名の付く活動と、美味しい居酒屋を開拓することが大好きです。何事にも好奇心をもって、新しい世界を知ることができる機会を大切にしています。ただし、コロナ禍のため、最近は、こうした活動もままならないのが残念でなりません。
三科 仁伸 先生
専門分野

19世紀末から20世紀前半にかけての、我が国の経済発展や企業経営の在り方を中心に研究してきました。都市部における電気鉄道の展開や本邦の産業化に果たした地方資産家の役割、電力供給企業における内部組織の機能などを事例としつつ、そこに関わる企業家の諸相とその関係性に関心を持っています。また、トップ・マネジメントの経営思想や、銀行や保険企業の経営、庶民金融の代表である質屋に通う人々の様相などといった多様な切り口から、研究を続けてまいりました。近年では、戦前期日本における、大学などの高等教育機関出身者の就業構造に関する研究を進めています。
そして、こうした歴史的な分析を踏まえつつ、個人的な趣味が高じて、現代の鉄道業や醸造業(特に、酒造業)などにおける歴史的資源の活用方法についても、関心を持って研究しています。このように、多岐にわたる分野に手を出してきましたが、特定の領域に縛られることなく、これからも幅広く勉強していきたいと思います。


抱負と学生に向けてのメッセージ

1年生向けの授業でよく話すことですが、“大学とは、バイキングレストランのようなものだ”と、常々思っています。好きなことややりたい事を、好奇心や興味の赴くままにやってみることができる時間です。大学教員として、皆さんのそうした自由なチャレンジを、出来る限り応援していきたいと思います。ちなみに、僕の学生時代には、みんなでお手製の特撮映画を作ってみたり、紙飛行機の大会に出てみたり、今では思いもつかないようなこともやっていました。
 また、教室では、大学時代に培うべき素養や学問を大いに身につけていってほしいと思います。そして、僕自身も、皆さんとの学びの中から、これまで思ってもみなかったような新しい気付きに出会えるのではないかと楽しみにしています。
 同じキャンパスで学ぶもの同士として、これから、どうぞよろしくお願いします。