FACULTY OF COMMERCE
商学部NEWS

【松田(琢)ゼミ】川崎港の見学に参加しました

2025.03.12(水)
ゼミNEWS  

 
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去る2024年5月2日、拓殖大学商学部松田(琢)ゼミナール3年生4名が、神奈川県川崎市にある川崎港の見学に参加しました。この見学会は東洋埠頭株式会社と(一社)日本船主協会のご厚意によるもので、日本の暮らしと産業を支える海運をはじめとする海事産業の重要性を大学生に伝える活動の一環です。参加者の感想をより多くの在校生と共有したく、下記のように掲載し紹介します。

参考:日本船主協会ウェブサイト「海運の重要性を大学生に説明~川崎市にて海事施設の見学会を開催~」
https://www.jsanet.or.jp/report/pdf/r20240610-1.pdf

川崎港見学
 
3年 土田和那 原田うらら 藤田紗早 吉野彩楓
 
2024年5月2日、私たちは川崎港コンテナターミナルの見学会に参加しました。
川崎港コンテナターミナルは川崎駅からバスで40分ほどの場所にあり、とても広かったです。到着すると、日本船主協会、川崎港運協会、東洋埠頭の方々から事前説明がありました。海運のことからコンテナの詳しいお話なども聞くことができました。
川崎港の貿易相手国は世界各地に広がっています。輸出では主に北米向けの完成自動車が最も多く、次いでアジア向けの化学薬品等が多くなっています。輸入では主にオーストラリアや中東からのLNG(液化天然ガス)が最も多く、次いで中東からの原油が多くなっています。
首都圏の中心部にある川崎港は近年、物流上の利便性が注目されアジア各地との定期コンテナ直航航路が相次いで就航しており、コンテナ取扱量も大幅な伸びを見せています。
東扇島のコンテナターミナル背後は、冷凍冷蔵倉庫をはじめとして多くの物流施設が立地しており、コンテナターミナルを利用することで、スムーズで効率的な物流が実現できます。
東扇島の総面積は443万㎡で、外内貿係留施設としてコンテナバースをはじめとする25バース・岸壁延長4,151m、荷捌き地336,646㎡(専用を含む)が整備されています。島内には物流倉庫が多数立地し、冷凍・冷蔵倉庫の保管能力は約125万トンに達し、我が国随一の集積を誇っています。
東扇島のコンテナターミナルは現在バース延長680mの内431mが整備されており、水深は-14m、5万tクラスの船舶に対応できます。全長200mクラスの船舶であれば、2隻同時に接岸し荷役することも可能です。なお、総トン数1万t未満の船舶であれば「強制水先」の対象になりません。
 
東洋埠頭株式会社について
創業94年、東洋埠頭は貿易立国日本の海の表玄関として、埠頭業、倉庫業をはじめ荷役、保管、運送、通関、流通加工など、様々な物流事業を展開してきました。
経済成長に伴い、その時代のニーズに応え、常に高品質な物流サービスを提供しています。総合物流ネットワークで、世界との繋がりを大事に、日本の産業の発展を担っています。
東洋埠頭のかなめとなる2つの業務について紹介します。1つ目は国際物流業務です。仕事内容は輸送ルートの策定・手配、貿易に必要な書類の作成、代理店への手配、税関への申請手続き、輸送中の貨物のトレース・対応、海外における倉庫・配送センターの運営などが主な業務となります。経済のグローバス化に対応するため、海外の生産拠点を結ぶ国際一貫物流サービスの需要が増加しています。東洋埠頭グループは国際複合一貫輸送を実現させ、国境を越えたドア・ツー・ドアサービスの提供や、顧客の最適な物流ルート・スケジュールの提案も行い、国際物流戦略の最適化をサポートしています。
2つ目は埠頭業務です。仕事内容は、顧客ニーズのヒアリング、顧客ニーズに応じた物流スキームの構築・提案、倉庫と輸配送ネットワーク間の調整、物流サービスの提供(貨物の保管・入出庫・輸配送・流通加工等)、課題分析に基づく改善提案等です。
海外から運ばれる石炭、鉱石類、穀物類などの大量の商品を、大型クレーンや専用のライトコンベアなどの大型荷役機械を用いて、効率的な揚げ積み作業を行っています。広大な野積場や穀物サイロ群と直結、さらに川崎支店のプライベートバースや豊洲支店のばら商品専用岸壁には88,000t級の大型貨物船を接岸できます。培ってきた技術を生かし、お得意様の多様なニーズに応えることが出来ます。
世界に広がるネットワークを活用することで、最適な物流サービスを提供し、海外から国内ユーザーまで獲得し続けています。
 
ターミナル見学ではまず、ガントリークレーンの見学をしました。
ガントリークレーンとは、輸送用コンテナを持ち上げて移動させるクレーンであり全長130メートル、運転席は地上50メートルの所にあるため風の強い日は中止するそうです。
次にリーチスタッカーでコンテナを持ち上げ移動させる作業を見せてくれました。
最後にコンテナの中に入りコンテナの大きさを体験することが出来ました。
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現場を訪れ、実際にコンテナターミナルを見学できたことは非常に貴重な体験であり、良い刺激になりました。今回の見学を通じて、物流に対する関心が一層深まりました。この貴重な経験を今後のゼミ活動に活かしていきたいと思いました。