商学部NEWS
国際ビジネス特殊講義において、ゲーム音楽作曲家の佐宗綾子氏が講義を行いました
2025.06.12(木)
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拓殖大学商学部において開設されている「国際ビジネス特殊講義(レジャー産業の仕組み)」(住木俊之担当)において、ゲーム音楽作曲家の佐宗綾子氏(株式会社スーパースィープ取締役)が「ゲームにおける音楽ならびに効果音の手法」というテーマにて講義を行いました。佐宗綾子氏は、「リッジレーサー」シリーズの作曲等、これまでに数多くのゲーム制作に携わっています。『レジャー白書』における余暇市場の分類の「娯楽」に関する授業の中で、ゲームにおいて音楽ならびに効果音がどのような役割を果たすのか、そのことについて、どのような手法があるのか等について、実際に、ゲームにおける音楽ならびに効果音を確認しながら授業を進めていただきました。
佐宗綾子氏より、「ゲーム音楽においては、昔は様々な制約がありました。しかし、AI技術の向上等により、それらの制約も少なくなり、生演奏録音や歌を入れることができるようになりました。デジタルに特化するアーティストも参画して、ゲームの制作に様々な音楽ジャンルが取り入れられるようになりました。効果音も単に指定された音を入れるだけではなく、何層にも重ねて臨場感を出すことができるようになり、表現が格段に進化しています。最近では、日本の音楽でも数十年前のシティポップが海外で注目を集める等、時代に逆行する形で若者に楽しまれることがあります。ゲームにおいても昔の表現をわざと使う『あの頃遊んだゲームの音』をあえて作るような作品が国内外でも多く見ることができます。どういったものが良いかは人によってまちまちでしょう。しかし、何も音のない作品に足音や環境音が違和感なく聞こえた時、無音で動いていたキャラクターが生き生きと見える時、『命が吹き込まれた』と感じることに変わりはありません。」というコメントをいただきました。