HOME学部概要 経営学科 流通マーケティングコース

教員が伝える授業のリアル

経営学科 流通マーケティングコース

20190610_その1 経営学科 流通マーケティングコース_01

流通マーケティングコースには専門科目を担当する専任教員が5名います。上の写真の左から、「流通情報システム論」を担当する中嶋嘉孝准教授、「商品戦略論」を担当する佐藤正弘准教授、「消費者行動論」を担当する田嶋規雄教授、「販売実務論」を担当する堂野崎衛教授、「流通総論」を担当している池田真志准教授です。

5名の先生方に、流通マーケティングコースの学びのポイントや授業の特徴等について、Q&A形式で聞いてみました。

Question1 流通とは何ですか?マーケティングとは何ですか?流通とマーケティングにはどのような違いがありますか?

池田先生:流通は生産と消費とを結ぶ経済活動を意味しています。身近な例でいえば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアは、流通の担い手です。インターネット通信販売も流通の一つの形です。

田嶋先生:マーケティングとは、製品・サービスが売れ続ける仕組み作りです。流通とマーケティングの共通点は、生産から消費までの流れをみている点です。流通はマクロな視点や流通業者の視点、マーケティングはマクロよりミクロ的な視点が多くなります。

Question2 流通について学ぶ科目に「流通総論」があります。この科目では何を学ぶのでしょうか?

池田先生:「流通総論」は流通を初めて学ぶ1年生向けの科目で、「流通とは何か?」というテーマから始まり、流通を学ぶ上での基礎的な用語、流通の仕組み、流通の歴史、現代の流通など、様々な角度から流通を学ぶ授業となっています。流通マーケティングコースの専門科目を学ぶ土台となる科目でもあり、必修科目になっています。

Question3 流通マーケティングコースには、同じく1年生の必修科目として「マーケティング」という科目があります。この科目では何を学ぶのでしょうか?

田嶋先生:「マーケティング」では、売れ続ける仕組み作りや顧客志向を徹底的に学びます。この科目を1年間学ぶと、顧客志向のセンスが身につきます。

Question4 中嶋先生が担当している「流通情報システム論」では何を学ぶのでしょうか?

中嶋先生:「流通情報システム論」では、どういうものが売れているのかを把握するためのシステムを主に学びます。他には、バーコードやICチップ、クレジットカードなどの仕組みや、流通情報システムと物流との繋がりなどを扱います。

Question5 佐藤先生は食品メーカーでの勤務経験がありますが、どのような仕事をされていたのですか?また、佐藤先生が担当している「商品戦略論」では何を学ぶのでしょうか?

佐藤先生:量販店向けの営業支援ツール開発などをやっていました。「商品戦略論」では、どのように企業が商品開発を行っているのかというところを対象としながら、試行錯誤を繰り返すことで新商品ができることを理論的に学んでいきます。また、その背後にあるビジネスモデルの構築まで学びます。

Question6 堂野崎先生が担当している「販売実務論」では何を学ぶのでしょうか?

堂野崎先生:「販売実務論」は、日本商工会議所の「リテールマーケティング(販売士)検定」の内容をすべて網羅する授業です。授業には流通やマーケティング、店舗における計数管理も入ってきますので、多面的な授業になっています。

Question7 田嶋先生が担当している「消費者行動論」では何を学ぶのでしょうか?

田嶋先生:マーケティングは顧客の心理や行動から発想することが原則です。すなわち消費者の買い方が変われば売り方も変わります。そのため消費者行動論では、企業のマーケティング戦略に活かすために、消費者がどのようなことを考え、または感じながら商品やサービスを購入し、どのように消費するのかを学びます。

Question8 池田先生が担当している科目に「フランチャイズビジネス研究」があります。この科目は日本の大学で初めて開講されたそうですが、どのような科目なのでしょうか?

池田先生:「フランチャイズビジネス研究」では、日本フランチャイズチェーン協会から実務家の講師を派遣して頂いています。そのため、大手コンビニエンスストアや外食チェーン、サービス業などの社長や実務担当者による授業を受けることができます。

田嶋先生:この科目は、理論と実務がバランスよく扱われていて、理論と実務の融合という理想を具現化したシンボル的な授業といえます。

20190610_その1 経営学科 流通マーケティングコース_02

「フランチャイズビジネス研究」の授業の様子

20190610_その1 経営学科 流通マーケティングコース_03

株式会社ハードオフコーポレーションの山本善政会長による授業

Question9 商学部の学びと流通マーケティングコースの学びはどのような関係にありますか?

田嶋先生:商学部全体ではビジネスを学びます。このコースは消費者に対するビジネスを学んでいくコースです。流通は生産から消費まで見ていく、マーケティにはBtoBもありますが、最終的な顧客のことを考えています。

Question10 国際ビジネス学科には物流を学ぶ科目がありますが、流通と物流は何が違うのですか?

佐藤先生:物流は流通の機能の一つです。流通には生産から消費に至る商品の所有権を移転していく、いわゆる取引の流れである商流と、実際にものを運ぶ物流、生産者と消費者との間を双方向に流れる情報流という機能が含まれます。

Question11 流通マーケティングコースで学ぶと4年後にどのような能力がつきますか?

田嶋先生:ビジネスに関するスキルの中でも対顧客のビジネスに関するビジネスのスキルが身につきます。さらに、顧客志向というものが知識だけではなく感覚として身に着きます。

佐藤先生:マーケティングは顧客の立場からビジネスについて考える唯一の学問なので、顧客志向的な感覚が身につくのが特徴といえます。

田嶋先生:意外と顧客志向は難しいのです。相手の立場にたってビジネスをする事は難しいと思います。それを徹底的にやるのがこのコースの特徴といえます。

Question12 流通マーケティングコースで学ぶとどのような資格を取得できますか?

堂野崎先生:コースとして、日本商工会議所の「リテールマーケティング(販売士)検定」の取得を支援しています。具体的には、「販売実務論」という授業が販売士の試験内容に即した授業内容となっています。この授業の履修者から3級と2級の合格者を多く出しています。

池田先生:2級を取得すると表彰(「学部長賞」)を受けられます。この表彰制度も学習のモチベーションとなっています。

田嶋先生:2級の合格者は継続的に増えています。また、「販売実務論」は流通マーケティングコースの専門科目を緩やかにつなぐ科目でもあり、他の科目を勉強するモチベーションにもなっているようです。

Question13 販売士の資格はどのような業種で必要な資格ですか?

堂野崎先生:業界としては、小売業界、スーパーやアパレル業界などです。

田嶋先生:学生から、資格取得のための勉強のプロセスを就職活動で話したら反応が良かったという話を聞いています。

堂野崎先生:資格を取得すると、努力の成果として表せます。それが自信につながって自己アピールにつながると思います。

Question14 先生方のゼミナールではどのようなことをどのように学んでいますか?

田嶋先生:私のゼミナールでは発表が基本です。基礎的な内容は授業で学んでもらって、応用的な内容は課題として出します。また、半年に一回、実務家に来ていただき、課題をいただいて、当日プレゼンテーションをするという取り組みをやっています。課外活動としては、合宿や他大学との研究発表会もやっています。

中嶋先生:私のゼミナールではテキストの輪読をしています。学外のプレゼンの発表会がありますので、それを目標に練習をやっています。それと並行的にテキストを使って勉強をしています。課外活動としては、春に新3年生向けの合宿をやって、夏は3・4年合同で合宿をしています。合宿では、企業訪問して話を聞くような形でやってきています。去年はJAに行って農産物の流通の話を伺ってきました。

佐藤先生:最初はマーケティング分析の本を1冊読み、基礎を学んでから産学連携を行っています。企業から課題を頂いて、自分たちで仮説を立てて検証するというプロセス(インプットアウトプット)をやって、学外の発表大会に出るために再びインプットしてアウトプットする。合宿は9月に実施していて、学外の発表大会に向けての練習をします。

堂野崎先生:ゼミ時間には基本的に輪読を行っています。テキストを精読し、基本的な内容を押さえながらディスカッションしていく中で問題意識を明確化しています。輪読が終わったら2月の研究発表会に向けてグループ研究に入ります。合宿は9月に行い、合宿中には、学生たちが自らアポを取りセッティングした企業の工場見学やヒアリング、講演会などを行っています。たとえば、これまで文房具メーカーの企業の方を招聘して講演してもらったこともあります。また、学外での活動として、川口市の商工会議所のイベントのお手伝いをしていく中で、大学生として地域のために何ができるのかを実践的に体験しています。また、JALの整備場見学に行くなど、現場を見ることを大切にしています。

池田先生:まずはテキストの輪読をして、流通の基礎を学びます。その後、ゼミ生の興味や関心に合わせてグループを作り、グループ研究をしています。グループ研究の成果は、学内の奨学論文に応募したり、ゼミナール論文としてまとめたり、合同発表会で発表をしています。学外での活動として、昨年度は「茗荷谷マップ」を作りました。フィールドに出て自分で調べることを重視して、教職員や学生にアンケートを取ったり、実際に現場で情報を集めたりするなどして、「教職員向けのランチマップ」と「学生向けのランチマップ」などを作成しました。

Question15 流通マーケティングコースでは、5名の先生方のゼミナールが参加した合同研究発表会を開催しているそうですが、どのような内容なのでしょうか?

池田先生:2013年から、流通マーケティングコース担当教員のゼミで合同研究発表会を実施しています。この発表会は、3年生がメインとなり、1年間の研究成果を発表します。さらに、優秀な発表は表彰されます。

田嶋先生:発表の形式はポスター発表で、同じ内容を3回発表しますので、1日の中でも発表が上達します。さらに、聞き手が目の前にいて、質疑応答もしますので、対応力が身につきます。

20190610_その1 経営学科 流通マーケティングコース_04

20190610_その1 経営学科 流通マーケティングコース_05

合同研究発表会の様子

Question16 流通マーケティングコースにおける卒業論文への取り組みについて教えて下さい?

全員:流通マーケティングコースのゼミでは、全てのゼミが卒業論文を課しています。4年間の大学生活の集大成として、卒業論文をしっかりとまとめ上げて欲しいと思います。
以上、流通マーケティングコースの学びのポイントや授業の特徴などを紹介いたしました。
次回以降、経営学科経営コース、経営学科経営情報コース、国際ビジネス学科、会計学科、外国語科目(英語科目、第二外国語科目)、日本語科目、教養科目、教職科目を紹介していきます。
(2019年6月24日公開)

TOOLS