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教員が伝える授業のリアル

第二外国語科目

商学部では、第二外国語として、アラビア語、ブラジル・ポルトガル語、中国語、フランス語、ドイツ語、インドネシア・マレーシア語、ヒンディー語、韓国語、ロシア語、スペイン語の10か国語から1か国語を選択して2年間学びます。今回は、第二外国語教育担当の先生方に第二外国語科目のねらいや学びのポイント、授業の特徴や資格取得等について、Q&A形式で聞いてみました。

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左から、久米井敦子准教授、伊藤知子助教です。

Question1 商学部でなぜ第二外国語を学ぶ必要があるのでしょうか。

久米井先生:日本人の私たちは「外国」という言葉を使う時、無意識にアメリカのことを考えることが多いと思います。たとえば、「日本映画」/「外国映画」というときの「外国映画」はたいていアメリカ映画(もっと厳密にいえばハリウッド映画かディズニー映画)ではないでしょうか。日本にとってアメリカはそれだけ強い存在なのです。第二外国語=アメリカ以外の国の言葉を学ぶことによって、私たちは「日本」「アメリカ」に加え、もう一つの世界を意識することができます。よく「3人からが社会」と言われるとおり、国際社会において、より柔軟に、多元的にものを見て、考察をする場合も、この「3つめ」の世界がとても重要になります。

伊藤先生:商学部に入学する学生の多くはそれぞれ流通や貿易業界、経営などに関心をもっています。ものを販売する、生産するとき一番大切なことは何でしょうか。対象となる相手をしっかり知るということです。そのためのファーストステップとして言葉でコミュニケーションをとることは必須といえます。

Question2 商学部で学べる第二外国語は何種類ありますか。

久米井先生:拓大商学部では、アラビア語、ブラジル・ポルトガル語、中国語、フランス語、ドイツ語、インドネシア・マレーシア語、ヒンディー語、韓国語、ロシア語、スペイン語の10か国語から1か国語を選択して2年間学びます。このうちアラビア語、ブラジル・ポルトガル語、ヒンディー語を開講している大学は国内でごくわずかですので、拓大の特徴です。

Question3 先生が担当している中国語と韓国語の特徴を教えてください。

久米井先生:中国語は漢字で表記されるため、日本人にとって馴染みやすい言語です。発音は歌を歌うように楽しく勉強することができます。中国はとても広いので、各地の方言間の格差が大きいのですが、大学で学ぶ「普通話」という標準語ができれば、中国全土、台湾、香港のほか、世界中のチャイニーズと会話を楽しむことができます。
 
伊藤先生:韓国語は学びやすい!日本語と語順が似ている&漢字語の発音が日本語と似ているものが多いです。母音21個、子音19個を覚えると全ての文字は読めるようになります。最近では韓国というと、韓国ドラマや韓国の食品、Kポップなど身近に感じられるのではないでしょうか。拓殖大学で韓国語を受講している学生は、Kポップやドラマ、韓国コスメ、料理などに関心をもっているようです。

久米井先生:このほかの各言語の特徴や魅力については、商学部が発行している『商学部が目指す外国語の学び』に紹介していますので、入学後にぜひ手に取ってみて下さい。

Question4 英語が苦手なのですが、外国語の授業についていけるか心配です。何か外国語を修得したいのですが、学ぶ秘訣があるでしょうか。

伊藤先生:少しでも関心のある語学を選択することです。例えば好きなスポーツ選手や歌手がいるなど彼らの言葉を字幕ではなく直接知りたいなど関心を持てることが重要です。もちろんまだ具体的に見つけられてない場合もあると思います。その場合はいずれ旅行で行こうと思う国や職場で出会いそうな外国人の国などを考えてみても良いと思います。やはり自分との距離の近いほうが興味がわくと思います。
 
久米井先生:私が担当する中国語には、「アルファベットが苦手」という学生がけっこういます。そして彼らの中には「だから中国語でゼロから頑張ってリベンジする!」という意気込みで学ぶ学生が多いです。こういう言い方は適切かどうかわかりませんが、もしアルファベットに苦手意識がある場合は、全く違った文字の言語を選んではいかがでしょうか。第二外国語10言語のうち、半分はアルファベット表記ではありません。こうした特殊な文字を読める日本人はごく少数ですので、それだけでも自分の強みとすることができるでしょう。また、ゼロから始めて2年間しか勉強しませんので、あまり高いレベルまで学ぶことはありません。そう考えると安心するのではないでしょうか。

Question5 第二外国語に関する資格・検定試験について教えてください。

久米井先生:ほとんどの言語に検定試験があります。例えば中国語は日本の「中国語検定協会」が主催の「中国語検定試験」と、中国政府が主催の「漢語水平考試(HSK)」が主なものです。どちらも、多くの企業が重要視しています。商学部では卒業までに3級に合格することを目標としています。
 
伊藤先生:1年修了時ハングル検定5級合格を、2年修了時にはハングル検定4級合格を目標としています。ハングル検定は日本で主催する試験であり、このほかに韓国が主催する韓国語能力試験というものもあります。

Question6 第二外国語に関する留学制度や語学研修について教えてください。どれくらいの資格・検定試験の成績ならば留学や語学研修に行くことができますか。

久米井先生:拓殖大学の留学制度には、①短期研修、②長期研修、③交換留学の3種類があります。②と③には奨学金が付き、いずれも長期留学ですが、②は語学研修が主体、③は語学研修のほかに、自分の専門分野を学ぶこともできます。イメージとしては、①は入門、②は応用、③は発展です。これらは団体留学ですが、このほかに、個人で留学することによって単位認定や奨学金が受けられる制度もあります。どの留学も、あらかじめ高い語学力があることは大きな強みになります。特に②は、出願時点で一定の語学試験のスコアが必要になります。でも、私たち語学教員がもっとも強調したいのは、「自信がないこと、成績がよくないことを『行かない』言い訳にしないでほしい!」ということです。特に①は、少しでも「行ってみようかな」という気持ちを持ったら、迷わずに参加をしてください(語学力は応募の条件には含まれません)。行けば必ず、発見や成長があり、自分の自信につながります。
留学先は、英語圏のほかにいろいろな言語圏があります。詳細は、本学留学制度のパンフレット『海外留学プログラムガイド』をご覧ください。

Question7 先生方が担当している授業の特徴について教えてください。

久米井先生: 中国語の授業は、「正しく音読できる能力」を最小限の目標として全体に課し、「話す・聞く」の訓練に力を入れています。そのため「アルバイト先で通じた!」という喜びの声が多く上がっています。国際ビジネス学科の「世界の地域社会と生活」(中国語圏)では、「ちょっと違った視点から中国語圏を考える」ことを目指しています。たとえば中国人ピアニストを通して一人っ子政策について学んだり、台湾映画を見ながら日本と台湾の関係や、拓大のルーツを学んだりしています。時々、留学生を囲んだグループワークを行い、中国語を教えてもらったり、両国の学校事情について話し合ったりします。
 
伊藤先生:1年韓国語、2年韓国語は必修の第二外国語の授業で特徴は「読む・書く」と「聞く・話す」を中心に週二回あるということです。週に1度では語学が定着しづらいです。講師も異なりますので飽きずに学べます。「世界の地域社会と生活」(韓国語圏)では、韓国の政治、経済、歴史、文化という広範囲にわたり紹介します。講義の後半ではグループごとにテーマを決めて発表します。講義を受けるだけではなくさらにもう一歩踏み込んでもらいます。

Question8 先生方のゼミナールで学生が学修していることを教えてください。

久米井先生:中国の文化や社会の中で自分の関心のあるテーマについて研究をします。たとえば2020年度は中国でのキャッシュレス決済や、アフリカと中国の関係などのテーマを選択する予定です。3年生は研究発表会での発表、4年生はゼミ論文執筆が目標です。卒業後は様々な業種の民間企業に就職したり、自衛官、警察官などの公務員になったりします。必ずしも中国と関係のある職場ではありませんが、配属先に中国人がたくさんいるなど、思わぬところで学んだことが役になった、という声が上がっています。

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久米井ゼミ:二胡(中国の楽器)を教えに他のゼミへ出張しました。
伊藤先生:大きく分けて2つのことを行っています。1つは学生チャレンジや紅陵祭などの大学イベントに積極的に参加すること。もう1つは学生が中心となり「韓国」というテーマで発表なり体験なり企画し実行しています。

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伊藤ゼミ:紅陵祭(学園祭)に出店しました。

Question9 中国語や韓国語を学んだ先輩方の進路について教えてください。

久米井先生:人数が多いのですべてを把握しているわけではないのですが、ほとんどが民間企業に就職しています。中国語を学んだ学生の場合、中国と直接関係のある仕事ではなくても、配属された店舗に中国人の従業員が多いなど、思わぬところで中国語が役に立っている、という声が時々聞こえてきます。ちょっと変わったところでは、台湾でバーを経営している学生や、公認会計士に合格した学生もいます。2人とも在学中、中国語をとても頑張っていました。
以上、商学部の第二外国語教育について紹介致しました。
(2020年1月24日公開)

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